1. 砂に消えた涙/弘田三枝子
  2. 恋はみずいろ/森山良子
  3. コーヒーショップで/あべ静江
  4. 恋のしずく/伊東ゆかり
  5. 太陽は泣いている/いしだあゆみ
  6. 雨に濡れた慕情/ちあきなおみ
  7. たそがれの赤い月/ジュディ・オング
  8. あなたが来ない日/J・ガールス
  9. 風が落とした涙/小川ローザ
  10. くちづけが怖い/久美かおり
  11. 白い色は恋人の色/ベッツィ&クリス
  12. 真夜中のギター/千賀かほる
  13. 二つのギター/小山ルミ
  14. ブルー・ライト・ヨコハマ/いしだあゆみ
  15. 愛の奇跡/ヒデとロザンナ
  16. さだめのように川は流れる/杏 真理子
  17. 私生活/辺見マリ
  18. 北国行きで/朱里エイコ
  19. 別れの朝/ペドロ&カプリシャス
  20. 時には母のない子のように/カルメン・マキ

  1. 恋のフーガ/ザ・ピーナッツ
  2. 絹の靴下/夏木マリ
  3. 砂の十字架/中村晃子
  4. 愛のきずな/安倍律子
  5. さよならはダンスの後に/倍賞千恵子
  6. 二人でお酒を/梓みちよ
  7. ハロー・グッドバイ/藤野ひろ子
  8. 恋のバカンス/ザ・ピーナッツ
  9. 恋心/岸 洋子
  10. 折鶴/千葉紘子
  11. 夜明けのうた/岸 洋子
  12. みんな夢の中/高田恭子
  13. 希望/岸 洋子
  14. 涙の季節/ピンキーとキラーズ
  15. 夢見る想い/梓みちよ
  16. お手やわらかに/夏木マリ
  17. 愛するってこわい/じゅん&ネネ
  18. ウナ・セラ・ディ東京/ザ・ピーナッツ
  19. 虹色の湖/中村晃子
  20. 恋の季節/ピンキーとキラーズ

  1. 手紙/由紀さおり
  2. 京都の恋/渚ゆう子
  3. 雨の御堂筋/欧陽菲菲
  4. 天使の誘惑/黛ジュン
  5. 恋泥棒/奥村チヨ
  6. 愛のビーナス/安西マリア
  7. 雨のエアポート/欧陽菲菲
  8. 京都慕情/渚ゆう子
  9. 挽歌/由紀さおり
  10. 初恋のひと/小川知子
  11. 霧のかなたに/黛ジュン
  12. 何も云わないで/園 まり
  13. 乙女のワルツ/伊藤咲子
  14. ゆうべの秘密/小川知子
  15. 夏の日の想い出/日野てる子
  16. ごめんネ…ジロー/奥村チヨ
  17. 恋のハレルヤ/黛ジュン
  18. 逢いたくて逢いたくて/園 まり
  19. 赤坂の夜は更けて/西田佐知子
  20. 終着駅/奥村チヨ

  1. 白いギター/チェリッシュ
  2. いいじゃないの幸せならば/佐良直美
  3. ベッドで煙草を吸わないで/沢たまき
  4. 美しい昔<雨に消えたあなた>/カーン・リー
  5. 悲しみは駆け足でやって来る/アン真理子
  6. 知りすぎたのね/沢 知美
  7. 砂漠のような東京で/いしだあゆみ
  8. 片想い/中尾ミエ
  9. 若草の髪かざり/チェリッシュ
  10. 芽ばえ/麻丘めぐみ
  11. あなたの心に/中山千夏
  12. 世界は二人のために/佐良直美
  13. アイドルを探せ/中尾ミエ
  14. ボーイ・ハント/伊東ゆかり
  15. 合鍵/しばたはつみ
  16. 男と女のお話/日吉ミミ
  17. 私が死んだら/弘田三枝子
  18. 花のように/ベッツイ&クリス
  19. なのにあなたは京都へゆくの/チェリッシュ
  20. グッド・バイ・マイ・ラブ/アン・ルイス

  1. 経験/辺見マリ
  2. 人形の家/弘田三枝子
  3. 同棲時代/大信田礼子
  4. 愛は傷つきやすく/ヒデとロザンナ
  5. 花と小父さん/伊東きよ子
  6. 真夏の出来事/平山三紀
  7. さすらいのギター/小山ルミ
  8. 白い蝶のサンバ/森山加代子
  9. あなたならどうする/いしだあゆみ
  10. 愛のさざなみ/島倉千代子
  11. シャム猫とのら犬/可愛和美
  12. 旅愁/西崎みどり
  13. フランシーヌの場合/新谷のり子
  14. 逃避行/麻生よう子
  15. 四つのお願い/ちあきなおみ
  16. 黄色の世界/J・ガールス
  17. 私もあなたと泣いていい?/兼田みえ子
  18. ジョニィへの伝言/ペドロ&カプリシャス
  19. 面影/しまざき由理
  20. 小指の想い出/伊東ゆかり


『昭和ガールズ ムードポップス大全集』発売によせて

かつては流行歌と呼ばれていた時代から長きに亘り、老若男女の分け隔てなく広く愛され続けてきたわが国の大衆音楽が歌謡曲です。 作詞家、作曲家、編曲家、歌手に演奏者、そしてディレクターやプロデューサーらスタッフたちが一丸となって築き上げてきた珠玉の作品群は、まさにプロフェッショナルの仕事。 昨今それらに再評価の声がしきりなのは、至極当然のことと言えるかもしれません。

 殊に、未だ見ぬ未来が希望にあふれていた高度経済成長期は歌謡曲の黄金時代にも重なり、パワーみなぎる優れた作品が綺羅星のごとく生み出されていました。 ロカビリーからカバーポップス、グループサウンズ、フォーク、和製ポップスといった、洋楽の影響著しい作品群の中で、ヒットチャートを賑わした欠かせないジャンルの一つにムード歌謡があります。 大人嗜好の音楽でありながら、いわゆる演歌とは一線を画したそのルーツは、ハワイアンやラテン音楽なのです。
 戦前に遡れば、ジャズシンガーのディック・ミネがポピュラー・スタンダードと並行して発表したオリジナル歌謡にその萌芽が見られます。ハワイアンを出自とする流行歌手・灰田勝彦もまた然りです。

 土着的なテーマでありつつも、言葉遣いもメロディもモダンで洒落たその世界観を昭和30年代になって開花させたのは、歌う俳優の石原裕次郎であり、作曲家・吉田正が牽引しフランク永井や和田弘とマヒナスターズらが表現した都会は歌謡でした。
 昭和40年代に入ると、鶴岡雅義と東京ロマンチカや黒澤明とロス・プリモス、内山田洋とクール・ファイブといったグループの活躍によるムードコーラスが隆盛し、さらに伊東ゆかり、園まり、いしだあゆみといった若手女性歌手たちも初期のカバーポップスから転向し、ムード歌謡の世界を盛り立てました。

 歌謡曲の中でも極めて洗練された洒脱な音楽であるムード歌謡は、ムードポップスという呼称に置き換えても違和感がありません。  昭和40年代、昭和元禄と呼ばれた時代に世に放たれた楽曲たち、中でも女性歌手によって歌われた作品群は、当時のフラワームーブメントやアングラポップの先鋭的なビジュアルイメージとも絶妙にマッチして 今でも決して古びておらず、むしろ新鮮な響きを持った音楽として聴くことができるのではないでしょうか。
 これからもさらに熱い支持を集めるに違いない、昭和ガールズによる煌びやかなムードポップスの世界を存分にご堪能いただき、甘酸っぱい想いに酔いしれてください。

鈴木啓之(アーカイヴァー)


昭和ガールズムードポップス大全集 商品詳細ページ



70年代後半から90年代の男性ボーカル作品を中心に選曲されたJ-POPバラード作品集。
心に刺さって、ちょっと泣けてくる、名曲の数々がここに集結!

日本が一番元気だった時代、音楽はファッション、ロックとニューミュージックが完熟期を迎えた80s。
女性アーティストの名曲を集めたスーパーコンピレーション!