昨今、テレビのBS放送で“昭和歌謡”の特集番組がいくつかあり、当時のヒット曲が聴けるのは大変に有難いことです。青春時代にふと聴いた歌のワンフレーズがずっと心に残っていたり、歌詞の一節が妙に気に入ったりと人それぞれが思う名曲は、十人十色、様々でしょう。ヒットチャートにランクインしなかった作品にも名曲は多数ありました。そこで、レコード盤の発売以降、一度も複製化されずに中々聴くことも出来なくなっていた歌手の貴重な歌や、雑誌の「平凡」「明星」で目にした歌詞がずっと妙に気になっていたであろう作品も多数CD化して収録しました。人に歴史あり、歩んで来た昭和時代の思い出の“逸品”が改めてお楽しみいただけます。

＜鈴木やすし＞

昭和37年発売の「ジェニジェニ」が大ヒットした“鈴木やすし”（現名表記：鈴木ヤスシ）は“木の実ナナ”とのコンビで、ドリフターズ初のレギュラー番組となった昭和37年放送の、NTV歌謡バラエティ番組「味の素ホイホイ・ミュージック・スクール」や昭和40年のフジTV「勝ち抜きエレキ合戦」などの司会で大活躍。“歌う司会者”として大人気のテレビスターでした。外国曲のカバ―から始まり、オリジナル歌謡の「社長さんはいい気持」などのコミックソングも歌っていましたが、ここでは、自身が主演し、中山千夏と共演した日活映画の主題歌「現代っ子」や「空に書いたラブレター」などの青春歌謡が楽しめます。

＜高橋元太郎＞

元アイドル・グループのスリー・ファンキーズ出身で、水戸黄門の“うっかり八兵衛”役を昭和45年から30年間つとめた“高橋元太郎”は、愛嬌のある演技と笑顔で大変な人気者でした。ソフトな歌声を聴きたいというファンも大勢おられるでしょう。初CD化となる「チコはワルツが好きなのかい」「青い夜」など６作品を聴くことができます。

＜本郷功次郎＞

昭柔道家役として映画デビューした“本郷功次郎”は千葉真一主演の大映映画「空手バカ一代」や市川雷蔵と共演した時代劇『大菩薩峠』、怪獣映画『ガメラ対バルゴン』、『大魔神』などと様々なジャンルの映画に出演。昭和36年の大映映画主題歌「若い仲間たち」と「あしたに夢をかけようよ」を収録しています。

＜水島正和＞

作曲家に転向して日吉ミミの「男と女のお話」をヒットさせた“水島正和”は元青春歌手で、CM界の女王、「パンシロンの歌」や日清食品「出前一丁」など2000曲も歌っている“天地総子”とのデュエット曲「あヽ青春の鐘が鳴る」などの歌が楽しめます。

＜港孝也＞

パワフルな歌とインパクトのあるジャケットで話題だったのが“港孝也”で、「青春火山」「パッション」など一人GSとも称されていた元気者でした。

＜福島俊夫＞

島倉千代子など多数の歌手を輩出してきたコロムビア全国歌謡コンクールの第16回大会で優勝したのが“福島俊夫”で、協賛の雑誌『歌う平凡』の一員として活躍していました。「まっ赤な純情」「赤い夕陽が燃えるとき」など４曲共とも初のCD化作品です。

＜村上進＞

イタリアのローマで勉強し、シャンソン、カンツォーネ歌手として豊かな表現力と歌唱力でファンを魅了していた“村上進”は元、青春歌手としてデビューしています。昭和40年のデビュー作「星に祈ろう」など貴重な３曲を収録。

＜東ひかり＞

今東光和尚の作詞で話題となり、ヒットした「河内カルメン」を歌ったのが“東ひかり”。美人歌手として話題を呼んでいました。「恋は男と女のカクレンボ」などの４作品がお楽しみいただけます。

その他にもお馴染みの青春スターたちの歌声が楽しめます！
永遠の青春アイドル“本間千代子”、
女学生に大人気であった“安達明”、
青春ソングを牽引してきた“守屋浩”“北原謙二”
そして永遠の青春スター“舟木一夫”の恋愛歌謡などなど、
盛り沢山の“逸品”をお届けします。